子供が危ない 栄養編 / 丸元康生

洋風の料理、外食、加工食品が増えている。

ビックマックやフレンチフライには飽和脂肪があまりに大量に含まれるため、
頻繁に食べているとコレステロール値が高まり、心臓病にかかるリスクが高まる。

ジャンクフード・・栄養が片寄っている、脂肪、砂糖ばかり多くてビタミン類が乏しく、
栄養価値が低い。ファーストフードのセットメニューで一日分の脂肪が取れてしまう。

植物油100%といっても高熱にさらされて酸化した植物油は、老化やガンを進行させるという説もある。

少なくとも、食事の半分は和食にすることが脂肪摂取の安全ラインになる。

ハンバーガーの肉・・この世で一番安いビーフ。牛肉用として仕上げられないやせた放牧去勢牛の肉と牛脂 (ホルモン剤、抗生物質により飼育)を合わせて作る。

持ち帰り弁当、惣菜は、家庭で使うのと全く違う食材から作る。
米はほとんど古米で、有害な過酸化物を含む可能性がある。
ふっくら炊き上げるために用いる品質改良剤(サイクロデキストリン合成酵素)は肝臓や腎臓に悪影響を及ぼす。

カット野菜は、変色防止剤や合成保存料などに浸し細菌の繁殖を防ぎ、保存される。

油脂にはフレーバーの元になる分子が溶け込みやすいので、食材の悪さをカムフラージュするのも簡単。 油っぽさを消してメリハリのある味にするため、塩、胡椒、砂糖をよけいに使って、刺激の強い味にする。

一日の塩分摂取量

大人 10g以下
1-3歳 2g
4-6歳 2.5g
7-9歳 3g
10-12歳 3.5g

ケチャップ、コーラなど刺激の強い濃厚な味には習慣性があるため、それ以外の味では物足りなくなってしまう
必然的にビタミンやミネラルの不足を招く。

栄養素を豊富に含む食材を取るのも大切だが、エンプテイ・カロリーの多いファーストフードなどを極力避ける必要もある。

ファーストフードのハンバーガーには90-100種類の添加物がふくまれている。
低コストの食材を使うほど、添加物が多くなる。

子供は、同じ量の添加物をとっても大人より影響は大きいし、化学物質への抵抗力も弱い。栄養価の高い間食を与えることも肝心です。

家庭料理がファーストフードと同じタイプの食事になりつつある。

一生の食習慣は、幼児の時に決められる。3-5歳までが味覚を鍛える基礎トレーニングの時期。 ここで基礎を固めれば、味覚の幅をどんどん広げていける。

この時期に単調な食事をしていると、食べられる味の幅が狭くなり、好き嫌いの多い子供になり易い。

唾液には食べ物の発ガン成分を弱める毒消しの効果があるし、バクテリアが繁殖しにくいように口の中を掃除する働きがある。 添加物の毒性を弱めるためには、少しでも多く噛む事。

柔らかい食事より、噛み応えのある食事で育てた方が学習能力を高まる。

お腹が空ききった後で、こころゆくまで食べる事により、食事の喜びを深める。

子供だけの食事では料理は簡単で、品数も少なく、魚や野菜がへって、肉加工品の料理が増える。

食事時間を説教の時間と勘違いしている親がいる。食欲は感情に大きく左右される。

動脈硬化・・血管のチューブに脂肪分がへばりつき、血液が流れにくくなった状態。
いったんできた脂肪層を取り除くのはとても困難。

血液中のコレステロール値が高まるほど動脈硬化を進行させる。

実際コレステロール値を上げやすいのはコレステロールより飽和脂肪のとりすぎ。
卵・レバー・・コレステロール増、飽和脂肪減
肉加工品・・ コレステロール増、飽和脂肪増。
凶暴な少年に不足する栄養素・・ビタミンB1,B2,B6,ナイアシン、葉酸、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄

問題児の食生活

食事がスナック化、主食と間食の区別がつかない、食べたいときに食べたいだけ食べる、
朝食はほとんど食べない、偏食が激しい、肉類・インスタント食品・甘いものが好き。野菜・魚類・海草が嫌い 家族が集まって話しながら食べる習慣が全くない。
砂糖の取りすぎは「低血糖症」(ブドウ糖不足)につながることがある。
①食べた後、血糖値が鋭く高まる。
②細胞は大急ぎでブドウ糖を取り込むがあわててつい取りすぎる。
③その結果、血糖値はガクンと下がる。
ころころ気分が変わるときには、血糖値が激しく増減を繰り返している。

「血液中のカドミウム値も鉛値も問題児のほうが多い。」

悪玉重金属・・水銀、カドミウム、鉛(毛髪分析でわかる)
亜鉛、セレ二ウム、銅、カルシウムが重金属を除いてくれる。
テレビを見ると肥満児になる。・・運動量が少ない、間食が多い、コマーシャルのお菓子や食べ物をほしがる。
一度テレビを見る習慣のついた子供をテレビから引き離すのは大変。
運動はしない、本は読まない、楽器のけいこもしない、ジャンクフードを食べ過ぎて太る。
その習慣から20年後に症状が出はじめる。
こうして、たくさんの脂肪細胞を作った人は、脂肪の受け皿が人の数倍あるので、少し食べても太り、
ダイエットしてもやせにくい体質になる。

食品の流れを変えるキーワード

①環境破壊、人口増加による食糧難
②ハイテク食品の増加・・バイオ技術による肉牛の大量生産
③加工食品の増加
④輸入職品のトラブルの発生・・肉牛の輸入自由化
「オメガ6」・・植物油に多い。「オメガ3」・・鮭、あじ、いわし、さんま、さば、にしんなどの青魚に多い。
「ハイポニカ」・・土のかわりに水で育て植物の潜在的なパワーを引き出すための肥料の配合や、空調、温度の調節がなされている。
バイオ食品・・安全性の保障がない。生態系に影響を与える。
植物油中心の食事が理想的。
肉製品を作るには植物性食品よりエネルギーを浪費する。

①母乳は赤ちゃんの抵抗力を高める。
②母乳はビヒィズス菌を応援する。
③吸収の良い鉄分が含まれている。
④離乳食を遅め始める方が早すぎるよりは良い(免疫システムの成長スピードが鈍る。)
毎回の食事が新しい味との遭遇なので、塩味の無い物を物足りなく思ったりはしない。
子供の時、塩味のきつい食事ばかりすると、濃い味しか受け付けない大人になりやすい。
極力薄味に慣れさせる。
手の込んだ味付けでなく、食品そのものの持つ味

一回の食事に与える食品の種類を一種類にする。(食品アレルギーを早めに見つけ出すため)
同じ原料から作られる食品だけだとアレルギーにかかりやすくなる。
食事はバラエテイ―をつける。
食べるものは母が、量は子供が決める。
砂糖や塩を加えるのでなく、食べ物の大きさを調節する。
甘いデザートを褒美にしない。メニューの一部として一緒にだす。
ベータカロチン、ビタミン、ビタミンE、マグネシウム、亜鉛、セレ二ウム

 

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