脳を活かす勉強法 / 茂木健一郎

■脳は「ドーパミン」と「強化学習」が好き

脳は何かを達成するたびに、どんどん強くなる。
「喜び」がないと強化回路が回らない。
大切なのはドーパミンによる強化回路が回るかどうか。

「突き抜ける」感覚はクセになる。
できることを続けても脳は喜ばない。

苦しければ苦しいほど、その後の喜びは大きく、より強化される。
これが脳のメカニズムです。
この「苦しい」状況を突き抜けることは、とても重要なことです。

学習することは、いままでの自分と違う自分になること
不確実なものに挑戦できたとき、脳は強くなる。

■「タイムプレッシャー」が脳の持続力を鍛える

自分の作業に、制限時間をもうける。
ただし、他人から強制された時間制限は逆効果

苦しい刺激で脳を鍛える。
「強制」や「他人との比較」はデメリットでしかない。
「プレッシャー」を楽しむために発想を変える。

■「瞬間集中法」で勉強を習慣化させる。

集中力3つの要素
①速さ・・・作業のスピードを極限まで速くすること
②分量・・・とにかく圧倒的な作業量をこなすこと
③没入感・・・周囲の雑音が入らないほど夢中になること

自分と勉強との距離をゼロにする。
細切れ時間にこそ、できることが無限にある。
たとえ中途半端な時間でもパッとやってしまう。
脳がその気になった瞬間こそが大きなチャンスなのです。

■茂木健一郎の「読書のススメ」

文章能力と国語力は勉強や仕事の基本。
鍛えるなら読書がいい。

「じっくり読む」「拾い読みする」
学習は必ずしも秩序立ててやる必要はない。
断片的なインプットを積み重ねるやり方でも問題ない。

少し難しい内容の本を読むことが、脳に快楽を与える。

インターネットは、図書館以上の知識の宝庫である。

勉強とは、自分という存在を輝かせ、人生の次のステージに登らせるためのもの

人とのかかわりの中で「知」は育まれる。

■脳のコンディションを把握しよう

勉強とは、自分の脳の特性を見つけること

ドーパミンは丁度良い難易度のときに、大量に放出される。

自分の脳の調子(コンディション)を把握する。
絶好調のときのことを脳に覚えこませる。
自分の欠点、弱点を直視し修正する。

弱点を努力で克服しようとする時、人はきわめて高いモチベーションを発揮します。
そしてだんだんできるようになるにつれて大きなうれしさを感じるようになり、さらに
ドーパミンが多く出て、脳の強化学習がより進んでいくのです。

「失敗」が知的なハングリー精神を培う。
「失敗」や「逆境」から学び、自分の力に変える。

■自分を変える「一回性」に巡り会うためには

その後の人生を変えてしまうような出来事を経験すること。
これを「一回性」という。
脳は、この一回性の体験を、大切に刻印し整理していく働きが備わっている。

変人であることの自由が「強化学習」の回路を暴走させる。

強化回路を「暴走」させて、才能を開花させる。

脳はニュートロンの働きによって、環境・場所を問わず学習し続ける。

天才とは、天才になるような学習法を会得している。

予想可能なことと意外性が混在しててこそ、脳は楽しいと感じる。

 

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