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人を動かす原則
批判も避難もしない。苦情も言わない。
人間はたとえ自分がどんなに間違っていても決して自分が悪いとは思いたがらない。
人の欠点を指摘する前にまずは自分の欠点を改めることを考える。
お世辞というものは浅薄で、利己的で、敬意のかけらもない。なのでまず通用しない。
相手の自己評価にぴったありあうことをいってやるのが大切。
人に好かれる原則
誠実な関心を寄せる
単に人を感服させてその関心を呼ぼうとするだけでは、決して真の友を多く作ることはできない。
こちらが心からの関心を示せば、どんなに忙しい人でも、注意を払ってくれる。
友を作りたいと思えば、他人を熱心な態度で迎える。
笑顔の中には、渋面より豊富な情報が詰まっている。
苦情や不満を持ち込んでくる人にも明るい態度で接する。相手の言い分に耳を傾けながら笑顔を忘れないようにすると、問題の解決もずっと容易になる。
笑顔など見せる気にならないときは無理にでも笑ってみる。
名前を覚えることは当人にとって、もっとも快い、もっとも大切な響きを持つ言葉であることを忘れない。
聞き手にまわる
人の話を聞くとき、ただ耳を傾けるのではなく、しきりに活動する。まっすぐ背筋を伸ばし、腰をかけた膝の上で両手を組み合わせ、両手の親指を、時には早く、時にはゆっくりと、糸を操るように回しながら、話し手に注目していたが、相手の話は心で受け止め、その一言一言を玩味しながら耳を傾ける。
関心のありかを見抜く
相手の関心を見抜いて話題にする
人の心をとらえる近道は、相手がもっとも深い関心を持っている問題を話題にすること。
人を説得する原則
誤りを指摘しない
相手の意見に敬意を払う
我々は自分の非を自分で認めることはよくある。また、他人からそれを指摘された場合、相手の出方が優しくて巧妙だと、あっさり兜を脱いで、むしろ自分の率直さや腹の太さに誇りを感じることさえある。
誤りを認める
自分の誤りを直ちに快く認める
自分が悪いと知ったら、相手にやっつけられる前に自分でやっつけておいた方が遙かに愉快だ。
「イエス」と答えられる話題を選ぶ
人と話をするとき、まず、互いの意見が一致している問題から始め、それを絶えず強調しながら話を進める。互いに同一の目的に向かって努力しているのだということを、相手に理解させるようにし、違いはただその方向だけなのだと強調する。
しゃべらせる
相手のいうことに異議をはさみたくなっても、我慢しなければならない。相手がいいたいことをまだ持っている限り、こちらがなにをいっても無駄だ。大きな気持ちで辛抱強く、しかも、誠意を持って聞いてやる。
思いつかせる
人から押しつけられた意見よりも、自分で思いついた意見の方を、我々は、遙かに大切にするものである。暗示を与えて、結論は相手に出させる方が、利口だ。
人の身になる
相手の考え、行動には、それぞれ、相当の理由があるはずだ。その理由を探し出さねばならないーそうすれば、相手の行動、さらには、相手の性格に対する鍵まで握ることができる。
人間は一般に同情をほしがる。傷口を見せ、災難や病気の話をする。不幸な自分に対して同情を求める気持ちは、程度の差こそあれ、誰にでもある。
人を変える原則
まずほめる
遠回しに注意を与える
「しかし」を使わず「そして」を使う
自分のあやまちを話す→まず自分の誤りを話した後、相手に注意を与える
人に小言をいう場合、自分は決して完全ではなく、よく失敗するがと前置きをして、それから相手の間違いを注意してやると、相手はそれほど不愉快な思いをしなくて済むものだ。
命令をせず、意見を求める
決して命令はせず、自主的にやらせる。こういうやり方をすると、相手は自分のあやまちが直しやすくなる。反感の代わりに協力の気持ちを起こさせる。
わずかなことでも、すべて、惜しみなく、心からほめる。
期待をかける
良い評判を立ててやると、その人間はあなたの期待を裏切らないように努めるだろう。
激励して、能力に自信を持たせる。
喜んで協力させる
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