マネーマスターズ列伝 / ジョン トレイン

マネーマスターズ列伝

①成長株投資
②バリュー投資
③新奇株投資

自分の投資法が人気化し、十分なリターンが得られない場合は別の手法に切り替える。
今人気のある手法は避けるべき。
はっきり論証できる投資技術は、前もって学んでおく価値がある。
投資で成功する方法より失敗する方法がはるかに多い。

T・ロウ・プライス

・成長が約束された肥沃な土地を探し出し、そこで発見した成長株を長期保有するのがベストである。
・景気の主循環がめぐってくるたびに1株利益を更新する会社で、
なおかつ今後も新たな景気循環がめぐってくるたびに利益水準を更新していく見込みのある会社。
・顧客のために良い仕事をすれば必ず報われる。

・成長株の条件
①商品の研究開発と市場の開拓力に優れていること。
②激しい競争にさらされていないこと。
③政府の規制から比較的自由な業種であること。
④総人件費は低いが、1人当たりの報酬は高水準であること。
⑤売上高利益率が高水準で推移し、1株利益が急速に伸びている一方で、投下資本利益率が10%以上であること。
まず成長を続けている業種を見つけ、次にその業種の中で最も将来性のある会社に投資すること。
サービス企業が買わなくてはならない品物を生産している会社。
有望な産業は、出荷数量と純利益とがともに増加している。
衰退時は、収益は出荷数量の減少速度をはるかに上回るスピードで減少していく。

衰退期
①悪い経営者交代の可能性がある。
②市場が飽和状態になるかもしれない。
③特許の期限がきれる~
④競争が激化する~
⑤法規制が厳しくなる~
⑥人件費、原材料費が増える~

買い目標の設定
①過去の利益の伸び。
②最高のタイミングは、それらの銘柄の市場人気が冷めているとき。
③繰り返し増配してきた「優良銘柄」は、配当を据え置いてきた2流銘柄よりもPERが高くて当然である。
④安定成長株は循環株よりも価値がある。循環株は、不況期の方が好況期よりもPERが高くて当然である。
⑤債券の利回りが高い時には、成長株の買い目標PERは低めに置くこと。
⑥成長株の総合利回りは、債券や株式一般のそれよりも有利でなくてはならない。

・過去2,3回の株式市場循環のピーク時とボトム時でのPERに着目し、
対象銘柄がその期間につけた最低PERに1/3程度を上乗せして目標値を出す。
・株価が目標圏内にまで下がったら、かなり大胆に買い始める。底値は待たない。

売りのテクニック
①投下資本利益率の低下に注意すること。これは企業が成熟期に入ったことを示す信号である場合が多い。
②景気後退は、特定企業の業績を評価するうえで、状況判断を誤らせる場合がある。
③不動産とか火災保険、損害保険など、業種によって独自の循環をするものがある。

ウォーレン・バフェット

・産業界というものは、金を払って投資するに値するきわめて少数の一流企業と、
長期に保有するだけの魅力のない膨大な数の2.3流企業とから成っている。
・「利益特権企業」「売上特権企業」
・ある会社の株を買わせるには、その会社の事情に詳しい者たちに奨めればうまくいく。
・彼は、目に入るありとあらゆるビルや会社の財務的な特徴を説明する。
・自分が投資している会社の事業を最もよく理解している男である。
・バフェットは投資する前にいつも自問する。
「この会社を丸ごと買うとしたら、自分ならいくら払うだろうか、
それを前提にすれば、会社の1%あるいは10%だけ買うとしたらいくらかかるか」

・有力紙の経済価値は大変高い。
・決して自分の得意な領域から離れてはならない。投資方法をむやみに変えず一定の歯止めをかけておくほうが運用成績は向上していく。
・価値はいずれは市場価格に反映される。

・危ない会社
①のるかそるか型の会社(航空機など)
②農業関連企業
③研究開発の依存度の強い企業
④負債が多い企業
⑤経営者が本当のことを言わない企業
⑥長期にわたるサービスの提供を約束している企業

・業界最大になっても何のメリットもないのは銀行業である。
・信用取引(たとえ相場は目標値まいくとしても、初期にいったん下落し、ふるいおとされることがある)
・投資家というものは、投資の真髄が分かってくるほど、市場の流動性に気をとられる必要はなくなる。
・内部留保が何年も増え続ければ、株式の価値は驚くほど増える。
・濠に守られて生き残り続ける個別企業の探求

マンガーの投資原則

①勝ち目があるときは大きく賭ける。それ以外は手を出さない。
②大幅な割安とは、大きな上昇余地と十分な安全性を意味している。
③良質の会社ならば、買い下がってでも買おう。
④売り買いの回転を少なくすれば、支払う税金が減って投資収益率が上がる。

ジョン・テンプルトン

・戦争のニュースでは決して株を売らぬこと。
・彼は見捨てられている銘柄だけを買う。そして平均4年は保有する。
・多くの国に投資することは、「若い」株式を進んで買うことにつながる。
・ニューベンチャーは、ポートフォリオ全体に占める比率が小さいくせに、調査するとなると莫大な時間がかかる。

・テンプルトンの質問
①貴社は長期計画を立てているか。
②年平均成長率はどのくらいを考えているか。
③なぜ過去の実績と異なる予想を立てるか?何か特別な要因でもあるのか?
④貴社の競争会社はどこか?
⑤もし自社株を保有できない場合、競争会社に投資するとして、どこに投資したいですか。

・PER、営業利益率、清算価値、成長率が重要。
・あまりにも高い成長率は長続きしない。
・EU→労働組合が強すぎるし税金も高い。成長のエンジンともいうべき起業家精神がない。
・中国→純資産価値以下で売られているクローズドエンド型のファンドを購入する。

リチャード・レインウォーター

・投資で成功するためには何かに特化すべきだ。

ポール・キャボット

・経営者が有能で正直である。
・儲かっていて、世の中に本当に必要な会社。
・投資の最大の敵はインフレ
・労働集約的でない企業

フィリップ・フィッシャー

・1流の経営陣と高度な技術水準の両方を持つ企業。
逆に広告や宣伝で揺れ動く消費者大衆の嗜好を頼りに成り立つ企業は投資しない。

・株式の買い付けさえ正しくできれば投資の仕事はほぼ終わったと考えてよい。
売却はます考えなくて良い。保有し続けるのが最善の策である。

・優れた企業(高水準かつ上昇基調の売上高利益率と資本利益率、効果的な研究開発、強力な販売組織、業界のリーダー)
・利益の大半を社内に留保して将来のために積極的に再投資することが株主にとっては最も望ましい。
CFを研究開発に投じているハイテク企業は無意識にこれを実行している。

・買いのタイミング
①大型新工場の立ち上がり期で、収益が圧迫され一般投資家に嫌気されている時期。
②狙っている企業に悪材料が出たとき。
③莫大な設備投資を必要とする化学などの資本集約型産業での買いチャンス。
新製品の生産がある程度進んだ段階で、比較的わずかな追加投資で生産性を格段に引き上げることができる。
また、戦争で株価が下がったら敢然と買い向かえ。

④高収益分野に積極的に企業利益を再投資していくような会社が望ましい。つまり配当率は低いほうがよい。
⑤高率配当銘柄グループは低率配当銘柄グループよりも悪い株価パフォーマンスを示している。

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ベンジャミン・グレアム

・ただひたすら数字だけを捉えて証券分析をした。
・「証券分析」「賢明なる投資家」パーコリンズ社
・投資とは、自分で完全に納得できない限りするものではない。
・途中で何かが思い通りにならなかった場合、すぐに引き上げることができるよう、余裕を残す。
・企業の実質利益

支払い配当金+1株当たり純資産の増加額、すなわち通常は任意準備金を加えた利益剰余金の変動で示される数字である。
・いろいろな業種の株を、純流動資産を下回る価格で購入していけばかなり満足のゆく結果が得られるだろう。
・相場は沈滞しているときには投資に適した銘柄がたくさんありすぎて、その中から選ぶことのほうがかえって難しい。
・批判的なものに、未公開会社による新株の初公募がある。
・転換権や新株引受権なども要注意。
・「大幅な値上がり直後の買い、大幅な値下がり直後の売りは絶対にしてはいけない」

第一の基準
株価が、設備などの固定資産を勘定に入れず、流動資産から流動負債総額を差し引いた1株当たり純流動資産の2/3未満で買い、
1株当たり純資産と同水準まで上がったら売る。

第二の基準
・固定負債を上回る純資産価値があること。
・益回り(PERの逆数)がAAA格債の現行利回りの2倍はあること。PER10倍なら10%、5倍なら5%。

第三の基準
・配当利回りがAAA格債の利回りの2/3以上あること。

売りのテクニック
①株価が50%上昇したら売る。
②第一の基準が満たされない場合、2年経ったら売る。
③無配になったら売る。
④利益が大幅に減少し、株価の値下がりがその時点での買い目標値を50%上回ったら売る。

マーク・ライトバン

足で稼いだ新興国投資
・ジム・ロジャースはある国が市場開放するときに真っ先に市場に参入する。気に入った国を見つけるとあらゆる株式を買い付ける。
・よい企業
①まず最初にその企業が生み出すフリーキャッシュフローを決定する。
純利益に減価償却費と減債基金償却額を加え、企業の事業継続に必要な支出金額を差し引く。
それ以外に、営業利益に減価償却費と減債基金償却額を加え、
そこから期待成長率維持に必要な設備投資額と増加運転資金額を差し引く方法がある。

②あらゆる事業の目的は経済的な信用創造にある。
③事業のどのプロセスで付加価値が生じているのかを決めることだ。
・成長のために追加資金をほとんど必要としない事業がよい。

・よい国
①大統領と議会が一致協力しているかどうか。
②天然資源に恵まれた国は、整合性のとれた発展という点でしばしば問題がある。
③国民は貯蓄と再投資を求めるべき。
④教育水準は高くあるべし。
⑤資本移動を認めるシステム
⑥政府はビジネスに手出ししてはいけない。
⑦国は低くて安定した税率を持つべきだ。
⑧労働の規制は緩和されるべきだ。
・物事が実際にどのようにして起きているかの感じをつかむためには、関心を持った国をバスや電車で広く旅行すべきである。
・国の改革は管理しやすい大きさの国のほうが楽だ。
・情報源は、経営者を知るとともにオーナー資本家を知るのが一番である。
・関心がある国の地元紙を何紙か読むのは非常によい考えである。

ジョン・ネフ

・配当収入の重要性にこだわる。
・成長株の弱点
①成長株の折り紙がついてからの成長期間は以外に短い。
②成長率は少々劣っても、現在高配当を続けている株の方が総合利回りがよくなるケースがある。
・価値株理論は成長株理論に比べ定量化がずっとしやすい。

・優良企業の選択基準
①B/Sが健全
②CFが一定水準ある。
③株主資本利益率が業界平均以上ある。
④経営者が有能である。
⑤この先も一定の成長を続ける見通しがある。
⑥製品やサービスに魅力がある。
⑦需要拡大が見込める製品の市場に参入していること。
・株の買い方。まず当該企業利益の長期予想からスタートする。次に妥当PERを想定する。
これが決まると向こう数年間の目標株価が自動的にはじき出される。

・株の売り方。売り注文はその日のうちでも地合いの強いときを選んでぶつける。
しかしひとたび思惑が達成されれば、天井を待つことなく売却を開始する。

ジュリアン・ロバートソン

・およそ偉大な投資家というものは、株の追求を愛してやまない孤独な人間である。
・業界を支配する会社。
・インド企業(教育水準が高く優位性がある)
・積極的な買いポジションを作る一方で、これに均衡を持たせリスクを限定するために、売りポジションを維持する。
良い会社に賭ける一方で、悪い会社に逆に賭ける。

・銘柄選択
①卓越した経営者。売上拡大よりも最終利益に執着し、長期計画とその実施施策とを兼ね備えておかねばならない。
②独占企業、寡占企業。
③財務記録から導かれる企業価値。
④規制。
⑤川上を探す。成長産業を見定めたら、そこのリーディング・カンパニーを探すことよりも、当の産業全体に製品を供給する会社を見つける。
(自動車触媒機器―パラジウム)
⑥成長。
⑦本業の強み。

ジム・ロジャース

・評判のよろしくない国々に大きな賭けをする。
①政治・経済状態が改善に向かっていること。
②一般的に認識されているよりも実際の経済水準が高いこと。
③通貨の交換性があること。
④売りたいときに売れるという流動性が備わっていること。
⑤ごく普通のルートで購入する。自分だけ買えても他の外国人が買えなければ意味がない。

・まずは旅に出ること。それに歴史や哲学を勉強することだ。
ビジネススクールへ通ってもあまり役には立たない。
人々の関心がまだ向いてないような事物を先駆けて発見したことが、自分の成功の原因だ。

・数学に強くなるべきだ。
・1人の人間ができる極限まであらゆることを調べた。
・証券会社のセールスマンやアナリストは絶対頼りにならない。
人に頼らず、自分で考える癖をつけること。

・「損をしてはいけない。事実をよく知らないうちは決して手を出しては駄目だ」
・財務データを記録する「スプレッドシート」
・かつての成長産業が、後年いずれかの時点で勢いを盛り返すということがある。
そのときこそが空売りの絶好のチャンスである。

・大手の何社かが赤字に転落し、設備投資がゼロになったとき、業界回復の可能性を見極めるのだ。
・為替管理があるところ必ずブラックマーケットがある。
・「常に各国の中央銀行の動きと反対の方に賭け、現実世界に賭けるべし。
各国の中央銀行と政府はいつも価格を人為的に維持しようとするものです。たいていの場合、
これらの人為的価格は馬鹿げたものであり、市場はすぐにそれを察知します。
どこかの中央銀行が何かの価格を防衛する場合、気の利いた投資家は決まってこれとは別の動きをします。
時間はかかるかもしれませんが、勝つこと疑いなしですよ」

・商品市場に安く参入する方法は、目当ての商品を扱っている取引所の会員権を買うこと。
・「アメリカを偉大な国にしたのと同じ理想と原理をしっかりと持った国々、
つまり束縛のない経済と自由市場を兼ね備えた国々を探し出すべきだ」

・「経済的、政治的な開放性が高い国ほど高い経済成長率を享受している」

・アイルランド、デンマーク、ボツアナ、ポルトガル、中国、ニュージーランド、
オーストラリア、チリ、カナダ、ペルー、韓国、エチオピア、ウガンダ、モザンピーク、エリトリア。

・「空売りを勉強しておきなさい。これから何年間か先に。空売りが世界中で大いに役立つときがやってきますからね」

ジョージ・ソロス

・ソロスのトレーディング日誌
・短期金利が長期金利を上回っているとき、いわゆる逆イールドカープのときが長期債の最高の買い時なのだ。
・投資テクニック
①はじめは小さく儲けて、うまくいったらポジションを増やしていく。
②相場は意外に愚か者。だから投資家は何もかも分かっている必要はない。
③あることについて他人よりもよく知っていれば、勝機は十分ある。

自己強化サイクル
①トレンドが長く続けば続くほど、投機的取引の影響度も増していく。
②バイアスはトレンドの後を追う。トレンドが長引けば長引くほどバイアスは強くなる。
③ひとたびトレンドが定着すれば、それは行き着くところまで行く。

フィリップ・キャレー

・原則
①最低限、5業種10銘柄に分散せよ。
②最低、半年に一度は株を1つ洗い直せ。
③株式分析では利回りは最低位条件とせよ。
④損切りは早めに、利食いは慌てずに。
⑤詳しい企業情報が入手できないような銘柄組合せのファンドは1/4に抑える。
⑥「インサイド情報」に頼るのは避ける。
⑦事実だけを追求する。他人にアドバイスは求めない。
⑧証券分析では、機械的な公式には頼らない。
⑨高い相場水準、金利上昇、景気好況時には、最低でもファンドの半分は短期債券で運用せよ。
⑩借金はほどほどに。相場低迷、金利低下、景気沈滞のときだけに限る。OK。
⑪業績見通しのよい銘柄の長期のオプション買いに備え、常にある程度の現金を用意しておくこと。

マイケル・スタインハート

・これから変化するものは何か?
・買い建ての候補銘柄としてはPERが低い不人気株、回復の可能性がある出遅れ株が狙い目です。
逆に空売りでは、アメリカで最も著名な企業、つまり人気のつきやすい銘柄を相手にする。
人気銘柄、機関投資家銘柄。

ラルフ・ワンガー

①優秀な小型会社
②トレンドの先導役を選ぶのではなく、トレンドから利益を受ける会社
「ある産業が大きな発展過程にある場合、大儲けできるのはその周辺にある産業ですね」
・技術予測は不可能に近い。
・借入金が少なく、運転資本が十分で、会計手法が保守的なこと。
・川下企業に投資せよ。開発したテクノロジーから利益を得る会社。

ロバート・ウィルソン

・リスクが大きい銘柄ほどよい。
・不安のない株式には、大きな値上がり益を生む可能性はおそらくない。
・ユニークな企業
・持ち株の多い役員ほど株価を高めようと努めるものである。

ピーター・リンチ

・「株で金を稼ぐには、まだ誰も知らないことを見つけたり、みんなが固定観念にとらわれて手を出せないでいるところを頂戴する。
大儲けのためなら多少の損をしても構わない」
・個人投資家は身の回りの製品やサービスによく注意して、その中から優れた銘柄を発見すべきだ。
・役員、彼らが自社株を買う場合、目的はただ一つ。金を稼ぐためである。
・インサーダー買いが厚いときに当の会社がおかしくなるなどということはまずないと見てよい。
・2,3年前に黒字化して今後も増益見通しの小型成長株。
・複利での成長ほど素晴らしいものはない。

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