ヤクザの実践心理学 / 向谷匡史

いかに暴力を使わずして相手を恐れさせるか。
いかに言葉を以って、暴力と同等の成果を得るか。
劣等を優勢に転じるすり替えの論理
頼むまでは下手。頼みをきいたらいっきに追い込め。
因縁の基本は噛み付き、理屈なし

一発逆転を狙う捨て身の居直り術。
「もうちょっと待ったらんかい」
売り言葉に買い言葉

ウラ社会の人は、怖く見られてナンボ
ヤクザはそうと認識されて初めて怖がられる。
眼の恐喝なら大丈夫。
ナメられたら終わり、第一印象で勝負。
心がいくら錦でもボロを着ていてはダメ。
ヤクザの交渉は常に王手取りをめざす。

「なんでやねん」で押していき、ツボの答えが出たところで「それやったら」と理詰めで追い込んでいく。
相手がノーと返事する根拠を打ち砕いてから「理屈をごねるな~」と攻める。

「だろう?」という相槌を求めてくる。この問いかけは、まず100%「イエス」という相槌になる問いかけだ。
ウラ社会に社交辞令なし。

説得のきめ言葉「みなさん、納得してくれていますよ」
役者そろいの劇団一行

交渉ごとでは、ものを言わぬ目が威力を発揮する。
心理学的に人間は視線を先に逸らしたほうが、相手の支配下に入ってしまう。

早口で迫力を出せばタンカの文言はなんだっていいのだ。
むしろタンカは理解されないほうがいい。
だからタンカを聞いているうちに、相手が全体の雰囲気として(なんかオレ、ヤバイなぁ)と感じてくれればそれでいいのだ。
相手を脅すには、意味不明であっても機関銃のような早口のほうが効果が高い。

気を許したように見えて、いきなり牙をむく。

ヤクザは相手の態度で本心を見抜く。
ウラ社会では「伝説」を纏えばメシが食える。
イメージは他人のフンドシを活用せよ。

食いついたら最後、とことん利用するのがウラ社会。
「昨日の敵は今日の友」

「ワイはええねん、けど・・」と常に善意の第三者

できるかどうかは別として、目標の最大値を吹聴する。
儲け話には何でも首を突っ込み、ヤバクなれば知らん顔。

ヤクザ社会というのは、親分はじめ幹部連中は「自分はこうしたい」という希望はめったに口にしない。
口と腹のなかは違っている事が多いので、組員は親分の本心を必死で探ることになる。

ハネッ返りの若い衆には、器量を見せて懐柔する。
「問いかけ」人間は自分の行動を正当化する機会を与えられれば、それを最大限に利用しようとする意識が働く。

女が男から離れられなくなる「アンビバレンスの法則」
同一の対象に愛情と憎悪という反対の感情をもつこと。

酒席ではビールと日本酒は敬遠する。
酒の注ぎ方1つで人間関係に「高い・低い」ができてしまう。

 

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