新時代の商品先物取引 / 木原大輔

商品取引所の取引の種類

①直取引・・スポット
②延取引・・フォワード(個別相対の特定関係)
③先物取引・・フューチャーズ(複数相対の関係)

①相対売買(一対一)
②せり売買(一対複数)
③入札売買
④競売買(複数対複数)

取引所における売買仕法の真髄は「板寄せ」

板寄せでは、立会い順序順序が限月の順になるので、
①同一商品の「異限月間の確実なサヤ取り」が実行しにくく(スプレッド)
②「類似商品間のサヤ取り」(ステラドル)
③および「同一商品異市場間のサヤ取り」(アービトラージ)についても同様のことが言える。

立会いは、会員の代表者もしくはその代理人である市場代表者によって行われる。
値洗いが行われるのは、違約に際して取引を担保するための制度

「定時増証拠金」・・会員の当月限の建玉について行われる。
「臨時増証拠金」・・過当な取引又は相場の急変等防止による危険防止のため行われる。
「割増証拠金」・・会員の建玉数が理事会の定めた枚数を超える場合、その超過分の建玉に行われる。
「予納証拠金」・・危険が予測される時。
「両建証拠金」

同一商品の同一限月に関する売り建玉と買い建玉の同数量部分を狭義の両建玉といい、差引き部分を差引き玉または片建玉という。
その総合を総合玉(広義の両建玉)という。
この総合玉を会員別、限月別に一覧表にしたものを総取組高表といい、売買建玉の状況を取組または取組高という。

値幅制限

直前営業日の最終値段に対比して通常5~10%の範囲内で、金額または比率により制限幅を決めている。
この値幅制限は、当月限については、転売・買戻しによる建玉の整理を円滑にするために、月初から、あるいは月央から撤廃される。
このためその価格変動幅拡大の担保措置として、前出の定時増証拠金が撤収される。

現物の受渡し決済

残存玉について、納会日の翌営業日から最終営業日までの特定された日時(受渡し日)に、
買い方(受け手)は、受渡し値段に相当する必要総代金を取引所に差出し、売り方(渡し方)は、
取引所が指定する倉庫に倉入れした現物について発行された倉荷証券を差出し、取引所経由で受渡しを終了する。

早渡しと代行会社

「解合い」
①経済事情の激変、天変地変など不可抗力的な事由による場合
②仕手戦のこじれ等やむを得ない事情による場合

クリアリング・ハウス
取引の清算、担保業務を行う先物取引関連の機関である。

市場は「見込み生産」と「気紛れ需要」の調整の場
コスト割れでも余る物は安く不足する物は高い。

「先決め価格」「後決め価格」の悩みを解消する。
価格の形成、ヘッジング、需給の調整、価格の平準化

当月限では、天変地異など特別の場合を除き、受渡しが絶対的に行われているので、
換金市場としての、換金市場として活用される。

日本の商品先物市場で新規上場が進まない理由

①あまり先物を必要としない経済体制の下で運営されてきたこと。
②先物取引がもつ投機的、射倖的弊害に対する拒絶

サヤ取りというビジネス・チャンスがふえる。

大量の受渡しは発生しにくい
取引所の受渡しは「現金決済」なので、買い方としてはよほど魅力ある割安相場が出現しない限り、
商社金融の利点を犠牲にしてまでも、買付けはしない。

ブランド離れが生じ、無印物が流通する。
予備在庫がふえ価格は低位安定志向

成功の条件

①確実なものにのみ手を出すこと
②スケールの大きい計画に則って、小さな価格変動の綾に迷わないこと
③損失許容額を決めておき、それを超えたらすぐ仕切れ。追い証は最大の許容額だ。
④ピラミッド方式、ダイヤモンド方式で利益を追い、かつ過剰投機を避けること。
⑤定めた投機資金の50%以上の資金を必要とする相場取引に介入してはならない。
⑥できれば1/3の範囲内で仕掛け、つねに資金的にゆとりを持つ。

ケインズ
一般経済の動向と個々の商品相場の動向について綿密に研究し、市場の「内部情報」に惑わされることなく、信念をもって売買した。

「小口落し」
取引所ではこれら同一商品取引員から出された同数量の売りと買いについては相殺して帳簿から落として処理すること。
アメリカの証拠金に種類
1.当初証拠金
2.維持証拠金

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