長寿遺伝子を鍛える カロリーリストリクションのすすめ / 坪田一男

カロリーリストリクション戦略

カロリー制限はダイエットではない。
カロリスで肌と脳が若返る。

細胞の老化には2種類ある。
・レプリカティブ・エイジング
細胞があと何回分裂できるかによって老化の度合いを推測する。

・ソマティック・エイジング
1つの細胞が分裂しないままどれくらい若さを保てるか

カロリーリストリクションは、この2つのエイジングの両方を遅らせることができる。

カロリスで老化を防ぐ

遺伝子が抗酸化ネットワークを支配する。

酸化ストレスは抗酸化ネットワークで対抗できる。
・活性酸素の発生そのものを抑える
→サンスクリーン、禁酒、禁煙

・発生した活性酸素を除去する。
→ビタミンA・C・E、ルティン

・活性酸素を除去する酵素を活性化する。
→亜鉛、グルタチオン、適量のアルコール

・活性酸素を体外に排出する。
→水をよく飲む、汗をかく、キレーション(解毒)療法

・活性酸素により障害を修復する。
→ビタミンB群(DNA修復酵素群)、ビタミンE、レシチン(細胞膜の修復)

長寿遺伝子のスイッチの入れ方

①低GI食品を選ぶ
色が濃いもの、皮や繊維を多く含むもの、あまり精製されていないものを選ぶ

②たくさんの色のものを食べる
似たような色の食品は、栄養バランスが偏っている。
できるだけたくさんの色の食品を少しずつ食べればいい。
色数を増やそうとすると、自然と野菜の摂取量が増え、低GIな食事となっていく。

③食事を楽しむ

④食欲を騙す(ティーズ・フードを利用する)
空腹状態が続くと、遺伝子は飢餓と判断し、次に食事したときは全ての栄養分を吸収し、必死に脂肪を溜め込もうとする。これが「摂取カロリーが少ないし、あまり食べていないのに太る」原因である。
そんなときに用意しておきたいのが食欲を騙す食べ物(ティーズ・フード)である。

アーモンドやピーナッツなどのナッツ類、ブルベリーやりんごなどの糖度の低いフルーツ類がおすすめ。

⑤空腹感を鎮める
身体が欲しているものを摂っていれば、食べたいという空腹感もある程度おさまる。

⑥お酒は薬になる程度に

⑦日常的な動きを増やす

⑧CRミメティックス(擬似的なカロリス)
カロリスせずにカロリスの効果を得る。
特定の栄養素やサプリメントを摂る。
ナイアシン
メトフォルミン

⑨アンチエイジング・ドックのすすめ
人間ドックの「病気をみつける」という目的以外に、「加齢」という要素もプラスしたアンチエイジング・ドックを利用する。

 

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