よくわかる食品業界 / 芝崎希美夫、田村馨

食品業界は40兆円の巨大産業

第一のルート・・農業 第二のルート・・生鮮食品 第三のルート・・外食
景気変動の少ない食品工業
(人は景気が悪くなったからといって食品の数量を減らせない)
米は我が国最大の食ビジネス(レトルト赤飯、白米、おかゆ)・・市場規模は350億円

睡眠時間の減少・・「身のまわり」の時間、ラジオ・テレビ・通勤・移動時間の増加
・・シリアル食品、加工米飯の増加

多種多様な業種構成

①食品品製造業 ②飲料・たばこ・飼料製造業
食品工業「素材加工」「二次加工」「調味料」「調理食品」「飼料工業」
素材加工・・製粉業、製油業、製糖業
2次加工・・製粉加工、畜産加工、水産加工、農業加工
大規模化、装置化している素材生産部門
2次加工は加工食品の主力部門
食の多用さを支える調味料
幅広い層に支持される菓子産業は三兆円市場
和洋菓子、洋菓子、チョコレート、スナック菓子、米菓、ビスケット、あめ菓子の順

酒類産業・・女性をユーザーに取り込むことでマーケットの視野を拡大し、新商品開発に
力をいれてきた。
家事軽減に貢献する電子レンジ食品
日本のオリジナル簡便食品、缶コーヒー、日本茶、ウーロン茶
コンビニを支える商品開発力、供給力
(100㎡に3000余の商品、商品の回転率を高めることが欠かせない)
EOS、POSの導入による情報力の高度化

日本の自販機の多さ(250万台)、飲料の半分は自販機により販売。
・・日本の高温多湿の気候が影響
カレールーにはまだまだ改良の余地あり

マヨネーズ・・野菜の値段がマヨネーズの消費に大きく影響する。
キューピーのマヨネーズへの地道なこだわり。

日本コカコーラは2位以下メーカーを大きく圧倒する。
ビール・・キリンとアサヒのライバル競争

食品産業の多様化

①本業を核に関連事業に参入する。
②本業とはあまり関係がないが、大きな成長が見込まれる事業へ参入する。

アジア進出・・大きな市場
ポカリスエット、カロリーメイト・・後発のライバルに負けないロングセラー商品
揺らぐ食品への安全性。アレルギー対応食品開発の難しさ

ウーロン茶・・中国では、油料理が多いにも関わらず、肥満が少ないのは、ウーロン茶に
ある。
ペットにもグルメ食・健康食
オーガニック食品・有機食品の登場で急浮上する表示問題
地ビール(ドイツには1000社、5000ブランドのビールがある)
地域限定食品は新たなチャンネル開拓で
地域内限定販売を堅持する地方メーカーの踏ん張り
和菓子(おみやげ)・・伝統文化、風習に支えられた食を担う。
外貨を稼ぎ、日本経済の復興に寄与した缶詰産業
国際交流が進むパスタ・めん類市場
輸入原料に転換する伝統食品・漬物
中国は最大の産地で消費地でもある
工業発展の原動力は機械化によるコストダウンにある。

食品産業の製造技術が多岐にわたるのは、原料の多様性、技術の個別性に加えて、
個々の製造工程の多様性にも起因している。

品質管理は、製造工程中の温度、湿度、圧力、流量、phなどを計測して間接的に行われる。

消費者の声を商品開発に反映
営業・・最後の詰めが甘いと売れるものも売れない。
営業経験がキャリアアップには欠かせない。
ダイレクトマーケテイング・・インターネット、懸賞

リベート制・・年間契約量や販売目標達成などに応じてメーカーが卸や小売に別途払う割戻金

急成長したかまぼこ。
家庭料理を工業化・専門化した漬物「浅漬けの素」(食品ヒット大賞)
高度成長と「インスタント」ラーメン
飲料から食品へ・・牛乳文明を進めた乳業界
導入技術から開発技術への転換
食品産業(一割産業)
・・製造業のなかで、事務所、従業員、製造出荷額とも約一割程度。(80年代以降)
(昔は一割を越えていた)
高齢者への「食」の対応をいかにするか
リサイクル問題への取り組み
グローバル・ロジステイクスで「脱」国境

 

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